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米国株、ダウ続落し87ドル安 朝高後買い続かず 金融引き締め観測根強く

(更新)

【NQNニューヨーク=川内資子】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比87ドル72セント(0.3%)安の3万4220ドル36セントと、ほぼ1カ月ぶりの安値で終えた。朝方発表の3月の米消費者物価指数(CPI)で変動の激しいエネルギー・食品を除くコア指数が市場予想ほど上昇せず、ハイテク株などに買いが先行した。ただ、インフレの高止まりに伴い、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを積極的に進める状況は変わらないとの見方が次第に広がり、売りに押される展開だった。

CPIは前月比1.2%上昇し、伸び率は市場予想(1.1%上昇)をやや上回った。ただ、物価の基調をはかる上で重視されるコア指数は0.3%上昇と、上昇率は2月(0.5%)から縮小し、市場予想(0.5%)も下回った。インフレが加速するとの警戒感がやや後退し、米長期金利が低下した。最近の金利上昇時に相対的な割高感から売られていた高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが先行した。ダウ平均は朝方に361ドル高まで上昇する場面があった。

買い一巡後は次第に売りが勢いを増し、ダウ平均は午後に下げに転じた。市場では「物価は高止まりし、FRBが積極的に金融引き締めを進める状況は続く」(ナショナル・セキュリティーズのアート・ホーガン氏)との観測は根強い。12日午後にはブレイナードFRB理事が「インフレの抑制が最も重要な仕事だ」と述べたと伝わり、金融引き締めペースの加速に伴う景気減速への警戒から幅広い銘柄が売りに押された。

ソフトウエアのマイクロソフトと顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが下落した。ともに朝方に大きく買われた後は売りに押され、この日の安値圏で終えた。

長期金利の低下を受けて、JPモルガン・チェースなど金融株が売られた。クレジットカードのビザと同業のアメリカン・エキスプレスも下げた。アナリストが投資判断を引き下げたネットワーク機器のシスコシステムズは2%下げた。一方、米原油先物相場が7%上げたのを受け、石油のシェブロンが2%上昇した。飲料のコカ・コーラなどディフェンシブ株の一角も高い。

ナスダック総合株価指数は3日続落し、前日比40.384ポイント(0.3%)安の1万3371.572で終えた。約1カ月ぶりの安値となった。半導体のエヌビディアと同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)がともに2%下げた。

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