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米国株、ダウ続落し240ドル安 CPI上振れでインフレ警戒 ハイテク株総崩れ

(更新)

【NQNニューヨーク=戸部実華】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比240ドル04セント(0.7%)安の3万6079ドル94セントで終えた。朝方発表の10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想以上に上昇し、インフレ懸念が改めて強まった。米長期金利が上昇し、金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売られた。

CPIは前年同月比6.2%上昇し、1990年以来の高さだった。前月比でも0.9%上昇と上昇率は9月(0.4%)から加速し、市場予想(0.6%)以上だった。エネルギー価格が高騰したほか、中古車や家賃なども値上がりした。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が今後数カ月で物価上昇が弱まると主張するのは一段と難しくなっている」(IGのクリス・ボーチャンプ氏)との声が聞かれた。利上げ前倒し観測が広がり、株売りを誘った。

長期金利の指標となる米10年物国債利回りが一時、前日に入札があった新発債の終値に比べ0.15%高い1.59%を付けた。長期金利の上昇が重荷となり、ハイテク株は総崩れとなった。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが3%安、スマートフォンのアップルが2%下げた。ソフトウエアのマイクロソフトも安い。

米主要3株価指数は過去最高値圏にあったため、利益確定売りも出やすかった。最近上げていた金融のゴールドマン・サックスや建機のキャタピラー、航空機のボーイングなど景気敏感株の一角が売りに押された。米原油先物相場が下落し、石油のシェブロンも安い。ダウ平均は下げ幅を310ドルに広げる場面があった。

ディフェンシブ株や消費関連株には逃避資金が流入し、ダウ平均を下支えした。製薬のメルクやバイオ製薬のアムジェン、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスと同業のビザが高い。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、前日比263.838ポイント(1.7%)安の1万5622.705で終えた。ネット通販のアマゾン・ドットコムが3%、検索サイトのアルファベットが2%下げるなど主力株が軒並み売られた。ハイテク株の中でもこのところ上昇が目立っていた半導体関連に利益確定売りが集まり、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は6%安、エヌビディアは4%下げた。

一方、アナリストが目標株価を引き上げた電気自動車のテスラは4%高となった。

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