米国株15時、ダウ続伸 景気懸念薄れハイテク株に買い
(更新)
【NQNニューヨーク=川上純平】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、15時現在は前日比127ドル61セント高の3万3871ドル45セントで推移している。朝方発表の2022年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回り、米景気の減速懸念が和らいだ。25日夕に四半期決算を発表した電気自動車(EV)のテスラが大幅に上昇し、ハイテク株全般に買いが及んだ。
実質GDPは前期比2.9%増(年率換算)と22年7~9月期からは減速したものの、市場予想(2.8%増)は上回った。米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待が高まり、投資家心理の改善につながった。
決算を受けてEV需要の鈍化懸念が後退したテスラは一時12%上昇した。他のハイテク株にも買いが広がり、米株相場を下支えしている。ダウ平均の採用銘柄では顧客情報管理のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトの上げが目立つ。
もっとも、ダウ平均は前日にかけて上昇が続いたことから利益確定売りも出やすく、下げに転じる場面もあった。人員削減の方針を示したIT(情報技術)のIBMが売られ、相場の重荷となっている。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発している。
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