米国株、ダウ反発 主力ハイテク株に買い ISM非製造業指数も好感
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【NQNニューヨーク=張間正義】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比311ドル75セント高の3万4314ドル67セント(速報値)で終えた。前日の下げを受けた自律反発狙いの買いが主力ハイテク株に入った。9月の米サプライマネジメント協会(ISM)の非製造業景況感指数が市場予想より好調だったことが分かると、米景気の底堅さを意識した買いが強まった。
ISMの非製造業景況感指数は61.9と前月の61.7から上昇し、市場予想(60.0)も上回った。サプライチェーン(供給網)の混乱や人員不足が深刻化するなかでもサービス業の経済活動は高い水準を維持している。個別項目では将来の売上高となる新規受注が改善するなど、需要が引き続き堅調なことも分かった。
医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は5日、新型コロナワクチンの追加接種(ブースター接種)の緊急使用許可に関するデータを米当局に提出したと発表した。経済正常化につながるとの見方から、消費関連や景気敏感株が買われた。
クレジットカードのアメリカン・エキスプレスと映画・娯楽のウォルト・ディズニーが上昇。化学のダウや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)も高い。長期金利の上昇を受け、金融のゴールドマン・サックスが大幅に上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。前日に大幅安だったスマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトがともに反発した。交流サイトのフェイスブックやネット通販のアマゾン・ドット・コムなど主力ハイテク株が軒並み買われた。