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米国株、ダウ続伸 ディフェンシブ株に買い ナスダックも続伸

【NQNニューヨーク=稲場三奈】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比132ドル90セント高の3万2238ドル15セント(速報値)で終えた。同日の欧州株式市場で銀行株が売られたことを受け、米株式相場も下げて始まった。一方、24日にセントルイス地区連銀のブラード総裁が金融ストレス抑制に前向きな見方を示した。金融不安から景気が悪化することへの過度な警戒が薄れ、ディフェンシブ株を中心に買いが入った。

24日の欧州市場では信用不安の拡大や景気悪化による収益の落ち込みへの警戒から、ドイツ銀行など主要銀行株に売りが出ていた。米株市場でもリスク回避姿勢から金融株を中心に売られた。

ダウ平均は一時300ドル安まで下落したが、売り一巡後はディフェンシブ株を中心に買い直され、上昇に転じた。ブラード総裁は24日の講演で、中堅銀行の経営破綻が相次ぐ中で金融システムの安定を目的とするマクロプルーデンス政策の対応は「迅速かつ適切だった」との見解を示した。ロイター通信によると、ブラード氏は金融ストレスを抑えこめる確率は8割程度との見方を示した。市場では「週末を控え積極的な売買を控える投資家が多いなか、ブラード氏の発言が株式相場の支えとなった」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との声が聞かれた。

バイオ製薬のアムジェンや医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などディフェンシブ株が買われた。一方、JPモルガン・チェースゴールドマン・サックスなど金融株は下げた。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比36.562ポイント高の1万1823.960(速報値)で終えた。

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