米国株、ダウ反発 インフラ投資に期待 S&P500種とナスダックが最高値
【NQNニューヨーク=横内理恵】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比322ドル58セント高の3万4196ドル82セント(速報値)で終えた。バイデン米大統領が上院の超党派議員グループと1兆ドル規模のインフラ投資法案で合意したと表明した。追い風を受ける建機のキャタピラーなどが買われた。22日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言以降、利上げ前倒しの懸念が薄れたことも買い安心感につながった。
機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が寄り付き直後に過去最高値を上回ると、投資家心理が強気に傾いた。バイデン大統領が午後、インフラ投資計画で合意したと表明するとさらに買いの勢いが増した。
FRBが午後に公表するストレステスト(健全性検査)の結果を受けて金融大手が株主還元の強化を発表するとの期待から、ゴールドマン・サックスなどの金融株が買われた。ダウ平均の構成銘柄では航空機のボーイングの上げも目立った。
S&P500種は前日比24.65ポイント高い4266.49(速報値)で終え、過去最高値を更新した。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、前日比97.976ポイント高の1万4369.709(同)と連日の過去最高値で終えた。