米国株15時、ダウ続伸 大型ハイテク株に買い
【NQNニューヨーク=三輪恭久】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、15時現在は前日比205ドル46セント高の3万3909ドル56セントで推移している。米金融引き締めが長期化するとの観測が後退し、株に買いが入りやすくなっている。前年に大きく下げた大型ハイテク株が総じて上昇し、市場心理の改善につながっている面もある。
12日に12月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。市場では前年同月比の上昇率が前の月よりも下がるとの見方が強まっている。前週に発表された米国の雇用や景況感指数では賃金インフレの減速や景気の悪化が確認された。物価が上振れするとの警戒が薄れ、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方が後退している。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、ネット通販のアマゾン・ドット・コムが大幅に上昇。ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルといった大型ハイテク株にも買いが波及している。ホームセンターのホーム・デポと金融のゴールドマン・サックスも高い。一方、通信のベライゾン・コミュニケーションズと日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は下落している。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸している。電気自動車のテスラ、ネット検索のアルファベットが高い。
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