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米国株、ダウ続伸 インフレ懸念和らぐ ナスダック続伸

(更新)

【NQNニューヨーク=稲場三奈】3月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比414ドル07セント高の3万3273ドル10セント(速報値)で終えた。朝方発表の2月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が市場予想を下回った。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの懸念が和らぎ、幅広い銘柄に買いが広がった。月末と四半期末が重なったとあって、機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に伴う買いも入った。

FRBが物価指標として重視するPCE物価指数は、変動が大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比4.6%上昇と市場予想(4.7%)を下回った。伸び率は前月(4.7%)からも鈍化した。3月の消費者態度指数(確報値)も発表され、消費者が予想する1年先のインフレ率は3.6%と2月(4.1%)から鈍化し、2021年4月以来の低水準をつけた。過度なインフレ懸念が和らいでおり、株式相場の支えとなった。

市場では「きょうは週末、月末、四半期末が重なり、機関投資家の資産配分見直しに伴う買いが入ったようだ。インフレ鈍化への期待に加え、引き続き金融システム不安が落ち着いていることも安心感となった」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との声が聞かれた。

個別では、化学のダウや建機のキャタピラーなどの景気敏感株や映画・娯楽のウォルト・ディズニーやスポーツ用品のナイキなど消費関連株が買われた。米長期金利が低下し、相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株にも買いが広がった。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比208.436ポイント高い1万2221.907(速報値)で終えた。

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