米国株15時、ダウ続伸 ハイテク株高が支え 月末の年金買い意識も
【NQNニューヨーク=川上純平】1月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、15時現在は前週末比263ドル51セント高の3万4988ドル98セントで推移している。朝方は米連邦準備理事会(FRB)による早期の金融引き締めを警戒した売りで下げて始まったが、間もなく上げに転じた。今年に入り下落が目立っていたハイテク株を中心に買いが入り、相場全体を押し上げている。
JPモルガンによると、2022年に入ってからの株価下落に伴い1月末の年金基金の(資産配分の)リバランスは大幅な株買いになるという。また、四半期決算の発表を終えたハイテク企業を中心に自社株買いの再開の動きが出ているとの見方があった。こうした買いでこれまで売りの持ち高に傾けていたヘッジファンドなどが買い戻しを迫られているもようだ。
顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムやスマートフォンのアップルの上昇が目立つ。米長期金利が前週末の終値(1.77%)近辺で推移し割高感を意識した売りが出にくくなるなか、押し目買いを入れる動きが目立っている。航空機のボーイングは5%上昇している。カタール航空から大型受注を獲得したと伝わったのを手掛かりに買われている。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、前週末比373.551ポイント高い1万4144.124で推移している。アナリストが投資判断を引き上げた動画配信のネットフリックスと電気自動車のテスラはともに10%上昇している。エヌビディアなど半導体株も総じて高い。
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