米国株15時、ダウ反落し167ドル安 長期金利低下で金融株に売り
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【NQNニューヨーク=横内理恵】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、15時現在は前日比167ドル71セント安の3万6264ドル51セントで推移している。前日まで連日で過去最高値を更新していたため、最近上昇が目立っていた景気敏感株を中心に利益確定売りが出ている。米長期金利が一時、前日終値より0.08%低い1.41%まで低下し、利ざや縮小懸念から金融株が売られたのも相場の重荷になっている。
米政府のインフラ投資法案実現の恩恵を受けるとして前日に買われた建機のキャタピラーが安い。決済サービス大手のペイパル・ホールディングスが8月夕に発表した決算が低調で、ネット通販の決済需要が減速するとの見方からクレジットカードのビザが売られた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は12営業日ぶりに反落している。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が保有株を売却するとの観測が強まっている電気自動車のテスラが大幅続落した。