米国株、ダウ反発で始まる 追加経済対策への期待で
【NQNニューヨーク=張間正義】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して始まった。午前9時35分時点では、前営業日の15日に比べ203ドル50セント高の3万1017ドル76セントで推移している。新型コロナウイルスの感染拡大に対応した追加経済対策の早期成立への期待から買いが入っている。
午前10時に議会上院でイエレン次期財務長官の指名承認の公聴会が控えている。積極財政で景気回復を最優先する政策方針を示すとみられ、市場には大型の経済対策に前向きな発言を期待するムードがある。
米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は17日、米メディアでバイデン次期大統領が掲げる就任後100日以内に1億回分のワクチン投与について「完全に達成可能」との見方を示した。英製薬アストラゼネカと医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンが開発するワクチンの緊急使用も「数週間以内に認められるだろう」と述べた。ワクチン普及への期待も相場を支えている。
クレジットカードのアメリカン・エキスプレスと航空機のボーイングが買われている。取引開始前に市場予想を上回る2020年10~12月期決算を発表したゴールドマン・サックスは上昇して始まった。スマートフォンのアップルや電気自動車のテスラも高い。
関連キーワード