米国株、ダウ3日続落 金融引き締めの影響を警戒
【NQNニューヨーク=戸部実華】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落して始まり、午前9時45分現在は前日比137ドル15セント安の3万0046ドル63セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げを継続し、景気悪化につながるとの懸念が強い。米長期金利の上昇も株式相場の重荷となっている。
米長期金利は一時、前日比0.13%高い3.66%と2011年2月以来の高水準を付けた。FRBは前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続で0.75%の大幅利上げを決め、委員らの政策金利見通しでは年内2回の会合で合計1.25%の利上げを見込んでいることがわかった。急ピッチの利上げが景気を冷やすとの懸念を強めた。
22日は英イングランド銀行とノルウェー銀行が0.5%、スイス国立銀行は0.75%の利上げを発表した。欧州を中心とした世界景気への影響も警戒されている。
米株市場では航空機のボーイングやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスなど、景気敏感株や消費関連株の売りが目立つ。一方、米原油先物相場の上昇で石油株は高い。ハイテク株はまちまちの動き。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落で始まった。
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