米国株、ダウ小幅続伸で始まる 経済対策への期待が支え
【NQNニューヨーク=川内資子】13日の米株式相場は小幅に続伸して始まった。午前9時35分現在、ダウ工業株30種平均は前日比30ドル48セント高の3万1099ドル17セントで推移している。バイデン次期大統領が14日に発表予定の追加の経済対策への期待が相場を支えている。ただ、主な株価指数は過去最高値圏にあるため利益確定売りも出やすく、相場の上値は重い。
朝方発表の12月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇と上昇率は前月(0.2%)から拡大した。ただ、エネルギー・食品を除くコア指数は0.1%の上昇にとどまった。インフレ圧力の鈍さを示したと受け止められ、米債券市場で長期金利は小幅ながら低下している。
最高経営責任者(CEO)の退任報道が出た半導体のインテルが急伸している。前日夕にフィンテック企業の買収断念を発表したクレジットカードのビザにも買いが先行した。顧客情報管理(CRM)のセールスフォース・ドットコムやスマートフォンのアップルなど主力ハイテク株の一角も小幅に上げている。
一方、航空機のボーイングが下落。米長期金利の上昇一服を受け、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が安い。