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福島の被災牧場、共同で再建 酪農家5人

東京電力福島第1原子力発電所事故で休業した福島県の酪農家5人が共同で牧場を再建する。農林中央金庫などの支援を受け、乳牛580頭を飼育する東北有数規模の「復興牧場」を福島市内に建設する計画が固まり、22日着工した。来年4月の稼働、同年夏の出荷開始を目指す。

牧場は福島市土船に建設する。敷地面積は約3万6千平方メートル、牛舎など施設の面積は計約1万8千平方メートル。産前の牛などを除く500頭から常時搾乳し、年5千トンを目標に生乳を生産する。福島県内では最大、東北地方でも有数の規模という。

5人は南相馬市、浪江町、飯舘村で酪農を営んでいたが原発事故で避難、休業を余儀なくされた。今年4月、牧場運営会社「フェリスラテ」を設立。飯舘村の田中一正さん(43)が社長に就任した。震災前は個人経営だったが、新牧場は社員6人、パート7人を雇う企業組織。田中社長は「若者の働く場としても魅力ある牧場にしたい」と力を込める。

農中、福島県酪農業協同組合などが計画を全面支援。資金負担を軽くするため牧場施設は県酪農協が建設し、フェリスラテに貸与する。総事業費は約18億円で、国の交付金で約11億円、農中の投融資で約7億円をまかなう。農中は経営に関する研修などで開業後も助言や支援を続ける。

原発事故で県内では酪農家76戸が休業し、これまでに再開は13戸のみ。2013年の福島県の生乳の生産量は約7万6千トンで10年に比べ13%減った。農中の有田吉弘・福島支店長は「県内の酪農の生産基盤回復につながる営農再開のモデルとして広げていきたい」と話している。

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