2019年1月24日(木)

近大、2病院を泉北に集約 大阪府・堺市と協定

2014/7/17付
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近畿大学と大阪府、堺市は大阪狭山市にある同大医学部と付属病院、堺市にある同大医学部堺病院を堺市の泉北ニュータウンに再編・移転することで合意し、16日に基本協定を結んだ。府と堺市はこれを機に住民の高齢化や老朽化が進むニュータウンの再生に弾みを付けたい考えで、移転先にある住宅の建て替えのほか、大学病院を軸に超高齢化社会に対応した街づくりを検討する。

移転候補地は泉北高速鉄道の泉ケ丘駅に近い一角。現在は府営三原台第1住宅(45棟、約1600戸)と堺市の公園がある。同大はこのうち10万平方メートル程度の敷地を希望している。府は住民の意向を確認し、測量を近く始める。市は都市計画審議会を開いて公園再整備を協議する。

付属病院は国が高度先進医療機関に認定し、933床ある。移転後は同じ機能を持つ1000床程度の病院とする計画だ。2019年ごろ着工し、23年度の開設をめざす。現在付属病院がある大阪狭山市に配慮し300床規模の病院を残すが、堺病院は閉鎖する。

同大医学部は学生が667人(5月時点)、付属病院と合わせた教職員数(医師・看護師含む)は1716人(6月時点)で計2300人強。付属病院の通院患者は1日2000人を超える。

同大は1975年に開いた付属病院と71年開院の病院を引き継いだ堺病院の耐震化を検討していたが、現在地の建て替えや近隣の用地取得が難しいと判断。府に相談し、2病院から3~4キロと近く利便性が高い泉ケ丘駅前を選んだ。

同駅前はニュータウンでも早い65年から開発され、商業・業務施設も集まる中心地。府は69~70年度に建設された住宅の一部建て替えを病院移転を機に進めたい意向だ。府住宅まちづくり部の沢村晋介副理事は「高齢者が元気で幸せに暮らすスマートウエルネスシティになる」と期待する。

堺市の竹山修身市長は16日の記者会見で「高度先進医療を提供する特定機能病院として地域貢献に期待している。今後のニュータウン再生の大きなキー」と強調した。松井一郎知事は同日の記者会見で「病院開設までの10年でさらに高齢化が進む」と病院進出の意義を指摘。府南部の医療体制については「大阪狭山市に病院は残り、劣化はないと思う」と述べた。

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