2019年8月21日(水)

リスク引き受けるVC、日本では「大変保守的」?
インテカー社長 斉藤ウィリアム浩幸

(1/2ページ)
2014/7/8 7:00
保存
共有
印刷
その他

ベンチャーキャピタル(VC)という言葉に、どんなイメージを持つでしょうか。もしかしたら、お金に執着してベンチャー企業の利益を搾取する存在というような、悪魔的な姿を想像される方もいらっしゃるのかもしれません。

米国の起業家は、誰もが3つの「F」からお金をもらうことで事業を始めます。Fとはつまりファミリー(家族・親戚)、フレンド(友人)、フールズ(騙された人たち)のこと。3つめのFは冗談みたいなものですが、ともあれ、米国社会にはベンチャー企業に対する非常にフレンドリーな空気があります。

ベンチャー企業は、生まれたてのヒヨコのような存在。目新しいアイデアを持っていたとしても、おカネも人脈も経営感覚もありません。経験がないのだから足りないものばかりなのは当たり前で、社会や、先に成功した人々が見守り、助けないことには、うまくいくはずもないのです。

実績のない若手に対して、1万ドルや10万ドルといった少額の援助をしてくれる人を米国では「エンジェル」と呼びますが、彼らが出すのは何もお金だけに限りません。経営戦略の相談に乗ることもありますし、必要な人脈を紹介したり、マーケティングの技術を伝承したり――。有形無形の支援によって、ベンチャー企業がひとり歩きできるようになるまでの過程を支えます。

こうしたエンジェル活動を組織的に、大きな規模で行うのがVCです。もちろん、すべてのベンチャーが成功するわけではありません。出資したお金と時間が回収できないこともしばしば。私が知る限り、VCは個社を見ても業界全体を見渡しても、良くて収益はトントン。赤字のケースも少なくありません。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。