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良品計画、3~5月営業益最高に 隠れた成長源は食品

雑貨店「無印良品」の良品計画が1日発表した2014年3~5月期連結決算営業利益が66億円と前年同期比16%増えた。3~5月期としては過去最高。消費増税前の3月に家具などの住宅用品の販売が増えたほか、増税後は食料品や衣類が伸びて反動減を緩和した。業績好調を受け、株価は約14年ぶりの高値圏で推移している。

売上高にあたる営業収益は同21%増の667億円。国内の直営既存店は8%増収を確保した。増税後の4月に2%減となったが、すぐに5月に2%増と回復した。

原動力の一つが価格政策。税込み総額表示を続け、多くの商品で実質値下げした。金井政明社長は「分かりやすいと大変好評」と言う。

もう一つのけん引役が食品だ。近年、レトルト食品を強化している。売上構成比はまだ1割程度で粗利益率も他部門より低いが、顧客の「ついで買い」を促す効果が見込める戦略商品だ。カレーは昨年テレビで取り上げられ人気化、「調味・加工食品」の売上高は11億円と3割増えた。「客数への寄与率が高く、生活雑貨や衣料品に好影響を与える」(金井社長)

株価は1日終値で1万1610円と3月末から約2割上げ、年初に付けた00年8月以来の高値(1万1840円)に迫る。「増税後の底堅さが確認され、海外展開力を考慮すれば割高感は乏しい」(欧州系運用会社)との声も聞かれる。

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