東京ビッグサイト、展示面積25%増 五輪までに
東京都は国際展示場「東京ビッグサイト」(東京・江東)を拡張する。2020年の東京五輪までに新棟を建設し、展示面積を25%増の10万平方メートル程度に広げる。東京ビッグサイトは国内では最大だが、海外の主要国の国際展示場に比べると見劣りする。経済波及効果が大きい国際会議や見本市の誘致を一段と強化し、都市競争力を高める。
17日の都議会本会議で都が明らかにした。増築は1996年の開業以来初めて。
西展示棟の南側にある屋外展示場部分に新棟を建設する。今後、工期や費用、建物の構造など詳細を詰める。早くて17年度にも着工する見通しで、五輪の前までに完成させる。
五輪の開催時は報道陣向けのプレスセンターとして活用し、大会終了後は展示場などに転用する計画だ。
東京ビッグサイトでは東京モーターショーや会社説明会など多くの催しが開かれている。13年度の稼働率は70%を超え、展示の入れ替え時間などを考慮すれば、実質的にほぼフル稼働状態だ。
日本の展示会場の規模は海外に比べ格段に小さい。日本展示会協会がまとめた展示会場面積の世界ランキングで、首位はドイツ・ハノーバーの会場で47万平方メートル。東京ビッグサイトは70位にとどまり、中国の広州(34万平方メートル)や韓国のソウル(11万平方メートル)などアジアの主要都市の後じんを拝する。
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