大分、空き家1万軒 都道府県で初調査
大分県は2013年度時点の県内の空き家数が計1万900軒だったと発表した。全市町村を対象にした都道府県による空き家実態調査は初めてという。大分市への一極集中や少子高齢化で増えている空き家の現状を把握し対応策を進めるのが狙い。
空き家のうち「修繕により活用可能」が4000軒(37%)、「そのまま活用可能」が3900軒(36%)だった。「倒壊の恐れがあり危険」が3000軒(27%)あり、そのうち1800軒は倒壊した場合、周辺に影響が発生する。
県は現在、移住・交流サイト「おおいた暮らし」に「空き家バンク」コーナーを設け、大分への移住を希望する人らに空き家を紹介している。活用可能な空き家の所有者に市町村を通じて登録を促し、賃貸や売却につなげたい考えだ。
空き家を交流施設などへ改修する場合、市町村によっては助成が付く。倒壊の恐れがある危険な空き家は取り壊しなどの除却費に県内4市ですでに助成があるという。