所得税納税額12%増、確定申告13年分 株式譲渡所得3.3倍
国税庁は30日、2013年分の所得税の確定申告状況を発表した。申告納税額は前年比12.8%増の2兆7093億円で、3年連続の増加。株式の譲渡所得が3倍以上に増えたうえ、土地などの譲渡所得も増加。同庁は「13年の株高や三大都市圏での土地価格の上昇などの影響があった」とみている。
申告所得額は11.1%増の38兆4838億円だった。うち株式などの譲渡所得が約3.3倍の4兆8357億円。土地などの譲渡所得も11.8%増の3兆4174億円となった。
確定申告書を提出した人は0.4%減の2143万人で5年連続で減ったが、納税額がある人は621万人で2年連続の増加だった。
13年分から始まった復興特別所得税(所得税に2.1%上乗せ)について、確定申告全体の約2%にあたる約45万7千件で同税分の記載漏れがみられた。同庁は「税務署でもチェックしているが、記載漏れの心当たりがある人は早めに申し出てほしい」と呼びかけている。