2018年1月19日(金)

NISA、3月末で6080億円流入 口座数は3割増

2014/5/28 23:23
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 日本証券業協会は28日、2014年に開始した少額投資非課税制度(NISA)を通じて、個人投資家が株式や投資信託を購入した金額が3月末時点で6080億円にのぼったとの調査結果を公表した。総口座数は421万と開始後3カ月で約3割増。投資の経験がない人が総口座に占める比率は約1割に達した。今後も若年層の開拓など裾野の拡大に取り組む。

NISA口座利用者の42%が女性(野村証券が開催した女性投資家向けのNISAセミナー)

NISA口座利用者の42%が女性(野村証券が開催した女性投資家向けのNISAセミナー)

 日証協がNISA口座を取り扱う証券会社129社を対象に調べた。NISAは年100万円までの投資を上限に、上場株や投資信託などから得られる売却益や配当金が5年間課税されない制度。利用するには専用の口座開設が必要になる。

 投資家の大半は中高年層だ。口座開設した投資家を世代別にみると、退職世代にあたる60歳代以上が全体の約61%を占めた。1月1日時点の前回調査に比べ約4ポイント低下したが、中高年が中心であることに変わりはない。20歳代は約3%、30歳代は約8%と、年齢が若くなるにつれてNISA利用には慎重だ。

 性別では男性が58%、女性は42%だった。通常の株式や投信では、女性投資家の割合は2~3割という。非課税という制度をきっかけに、女性がNISA利用に前向きになっているとみられる。

 日証協の稲野和利会長は28日の記者会見で「NISA口座の伸びは順調だが、投資未経験者の比率はまだ低い」との見解を示した。NISA口座のうち、投資未経験者の割合は11%だった。取引実績のあるNISA口座の比率は約23%で「全員参加型」とはまだいえない状況にある。

NISAの利用状況
(3月末時点)
総買い付け額6080億円
総口座数421万
投資経験
比   率
経験89%未経験11%
性別比率男性 58%女性 42%
投資商品60%
投資信託37.1%
ETF1.5%
REIT1.4%
口座の稼働比率※22.8%
平均投資額   ※60万7千円

(注)日本証券業協会調べ。NISA口座を取り扱う証券会社129社対象。※は主要証券10社ベース

 NISA口座を通じた個人マネーが向かう先は個別株が中心。日証協の調査では総額6080億円のうち株式が60%を占め、投信が37%と続いた。日証協は具体的な個別銘柄は明らかにしていないが、日本経済新聞社の3月末時点の集計では、武田薬品工業、みずほフィナンシャルグループ、キヤノンなどがNISA口座を持つ個人の人気銘柄の上位に並んだ。共通点は3%を超す配当利回りの高さだ。「値上がり益よりも、安定して配当を受け取りたい個人のマネーが流れ込んでいる」(松井証券)との指摘もある。

 売買代金が低迷した4月以降はNISA口座の開設にブレーキがかかっているとの観測もある。SMBC日興証券が3月にNISA普及室を新設するなど、証券各社はセミナー開催など地道な活動を通じて新たな投資家の獲得を強化している。

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