リニア、文化財に配慮 JR東海が評価書提出

2014/4/24付
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東海旅客鉄道(JR東海)は23日、2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の環境影響評価書を国土交通相に提出した。愛知県ではトンネル工事の計画を具体的に示したほか、岐阜県では文化財に配慮して高架橋の橋脚を減らすなど沿線各県の知事や住民らからの意見を反映した。

評価書は沿線の7都県分あり、昨年9月に公表した準備書と比べて3割ほどページ数が増えた。愛知県版ではJR名古屋駅に直結する「名古屋市ターミナル駅」の範囲や地下トンネルの掘削方向などを明記。全区間が地下構造となるため、ルートと、想定される地質構造との関係性を図を使って具体的に示した。

希少猛きん類のオオタカへの対応では、活動が活発な日の出から早朝までの確認調査の実施を盛り込んだ。

岐阜県版では、可児市が美濃焼史跡の保護のためにルートの地下化を求めていた問題で、地上ルートのまま高架橋の橋脚の間隔を通常の40メートルから70~80メートルに広げて対応するとした。新たな遺跡が見つかった場合は改めて地元と協議する。

中津川市に建設する車両基地も設備配置の概要を追加。ウラン濃度が高い土が出た場合、土を覆って放射線量を抑える対策を盛り込んだ。

愛知県の大村秀章知事は同日、「今後とも事業者にはしっかり対応するよう求めたい」と述べた。国交相は評価書に対する意見を90日以内に出す。今秋の着工を目指すJR東海は、意見を踏まえて最終的な評価書をまとめ、早期に工事実施計画の認可申請につなげたい考えだ。

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