2019年2月16日(土)

「迷宮」渋谷、もう迷わない スマホのARが道案内

(1/2ページ)
2014/4/20 7:00
保存
共有
印刷
その他

 日本有数の繁華街・渋谷。JRや私鉄に複数の地下鉄が乗り入れ、渋谷駅一帯はまるで「迷宮」。渋谷通の人でも迷子になりそうだ。地方出身者や外国人でも道に迷わず、なじみの「庭」感覚で歩いたり買い物できる――。スマートフォン(スマホ)を使って、渋谷をなじみの街に変える取り組みが始まった。

「あれ、渋谷ヒカリエはどっちだったっけ」。記者が到着した副都心線の渋谷駅は何と地下5階。改札を出てスマホを取り出した。画面には駅構内の地図と現在地を示す人型のアイコン、ヒカリエまでの道順を示す矢印が現れた。

矢印に沿って歩き出すとそれにつれてアイコンも移動。地図も自動的に切り替わっていく。地上で道案内をしてくれる地図アプリ(応用ソフト)さながらだ。

分かれ道でアプリを操作すると、画面にはスマホのカメラで撮影した目の前の映像が。同時に、画面の奥に向けて3次元(3D)の矢印が現れた。分かれ道でどの方向に進むべきか、簡単に確認でき、無事にヒカリエの入り口に到達した。

GPS不要

この道案内アプリの名前は「渋谷歩行者ナビ」。ベンチャー企業のボクシーズ(東京・千代田、鳥居暁社長)が開発した技術を活用。3月末から渋谷駅で渋谷駅周辺地域ICT活用検討協議会が実証実験を実施中だ。国交省や東京大学、KDDIなど携帯電話各社、鉄道事業者などが参画する。

同アプリの機能は渋谷駅周辺の主要施設までの道案内。最大の特徴は、全地球測位システム(GPS)の使える屋外だけでなく、建物の中や地下といった屋内でも道案内を利用できること。GPSは不要だ。

屋内で同アプリを起動すると、現在地の階数と周辺の地図を表示。東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京急行電鉄、京王電鉄、東京メトロなど、渋谷駅に乗り入れている鉄道会社4社の駅構内や施設で共通に使える。

屋内での道案内ができるアプリはほかにもある。渋谷歩行者ナビの違いは2つ。1つは「ブルートゥース」と呼ぶ近距離無線通信の技術を使うことだ。ブルートゥースの電波が届く距離は1~10メートル。電波発信機を適切な場所に設定すれば、よりきめ細かく利用者の位置を測定できる。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報