都、上野公園の花見にルール 桜周辺の立ち入り禁止など
東京都は上野恩賜公園(東京・台東)のお花見のルールを整備する。桜の保護のために木の周辺への立ち入りを禁じるなど5項目のマナーを改めて明示。新たにPRキャラクターも作り、入り口に設ける看板などで来園者らへの周知を図る。
「さ・く・ら・さ・く」の5文字で基本的なルールをまとめた。最初の「さ」は「さくらをみんなで大切にしよう」。枝を折ったり、木に登ったりするのをやめるよう促す。次の「く」では「くつろぐ中にも礼儀あり」で、飲み過ぎなどに注意を促す。
桜の名所として知られる上野公園は花見シーズンに毎年約200万人が訪れる。これまでもインターネットなどを通じてマナーを守るよう呼びかけているが、無人の場所取りシートやごみの放置などの問題はあまり改善していない。
都は分かりやすいキーワードを示すことでルールの浸透を目指す。桜の花びらをモチーフとしたPRキャラ「うえのん」も作成。公園出入り口の地図などでの情報発信に活用する。