試作品評価・消費者調査…食品会社をサイトで支援

2014/3/16 7:00
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インフォマートが食品メーカー向けマーケティングポータルサイト「フーズチャネル」を4月30日に開設する。メーカーが作った試作品を料理研究家らに評価を依頼したり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)での消費者動向調査などのマーケティングを代行する。自社ではこうした調査ができない中小食品メーカーの利用を見込んでいる。

インフォマートの事業は、外食店が紙ではなくネット上で材料などを受発注できる「ASP受発注システム」や、原価や原産国情報などをメニューごとに管理できるシステムなどが柱だ。顧客層は中小企業。資金が乏しいために十分なマーケティングができないという悩みを多く聞き、「マーケティングの代行に大々的に取り組んでいる会社は少なく、商機がある」(村上勝照社長)と考えた。

フーズチャネルでは、メーカーがウェブ上で申し込むと、著名な料理研究家や料理人らに新メニューの試食を依頼し、感想や批評などを返す「食プロプレミアム」を提供する。応募すると3人から見た目や味に関する評価が送られてくる。料金は30万円からだ。

サイト上で食品メーカー向けのマーケティングを展開する

サイト上で食品メーカー向けのマーケティングを展開する

「食プロレポート」は、店舗のバイヤーや外食店に商品の評価を頼めるサービスだ。味の評価に加え店舗で使う際の利便性なども評価項目で、実際にレストランに導入できるかを調べられる。他にも「消費者レポート」はメーカーの試作品を特定の外食店に来た人に実際に試食してもらい、フィードバックを受けられる。

外食店向けにメール配信の代行サービスも展開する。企業が新商品や新しいサービスなど、伝えたい情報を送ると、インフォマートがメルマガ形式で登録会員に代わって配信する。店舗のある地域や店舗数を限定したメール送信も可能で、インフォマートの社員が電話やメールなどで配信した外食店に読んでもらうよう催促してくれるという。

このほか、SNSの情報分析データを無償提供する「ソーシャル分析レポート」も始める。自社や競合の商品が消費者にいかに利用されているかなどが調査できる。外食やメーカーに関わるニュースをトップページで紹介するサービスも用意し、総合的なマーケティングサービスを展開する考え。

会員登録は無料。16年12月までに50万人の会員登録を見込む。売上高目標は3億円。最初は国内で展開するが、事業が軌道に乗れば「将来は海外メーカーが日本市場の調査に利用できるようにしたい」(グローバル事業本部の斉藤文彦氏)考えだ。

(出口広元)

[日経MJ2014年3月14日付]

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