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輸入米、前年度比3~4割安 国産安く魅力薄れる

主食用として輸入される外国産米の人気が低迷している。28日の農林水産省による入札では、落札価格が前年度に比べ3~4割安かった。落札のペースも前年度に比べて遅い。2年連続で豊作だった国産米が安く出回り、米国産や中国産の割安感が薄れているためだ。これまで積極的に仕入れていた量販店などの引き合いが鈍っている。

2013年度の第6回売買同時入札(SBS)の結果によると、民間への売り渡し価格は1トンあたり平均19万5847円と前年度の落札価格に比べて33~38%下がった。SBSは輸入業者と卸売業者が連名で政府に売買を申し込む方式で、主食用が主な対象。政府が輸入する年間77万トンのミニマムアクセス(MA)米のうち、10万トンの枠が割り当てられている。

東日本大震災の余波で国産米の価格が上昇した11、12年度は割安な外国産米の需要が増加。外食など以前から外国産米を使用していた業界に加え、スーパーなど一部の量販店も販売するようになった。12年度はすべての入札で予定量が全量落札され、10万トンの枠が早々に埋まった。

しかし、13年度は昨年9月の第1回入札の落札量が予定の3割強にとどまったほか、6回目までいずれも予定量を下回っている。農水省は10万トンの枠を満たすまで入札を繰り返す方針だが、3年ぶりに枠が埋まらない可能性も高まっている。落札価格も第1回の1トンあたり22万7170円が最も高く、2回目以降は下落が続く。

外国産米の需要が落ち込んでいる最大の要因は国産米の値下がりだ。卸売業者がJAなどから仕入れる13年産の国産米価格は60キロあたり平均1万4500円程度。前年同期12年産米に比べて1割以上安い水準で推移している。2年連続の豊作で在庫も潤沢だ。

大手卸幹部は「いまは安い国産米がいつでも手に入る。輸入米に対する量販店からの引き合いはほとんどない」と話す。加えて「米国の天候不順でコメの仕入れ価格が上昇基調にある」(米卸大手の木徳神糧)ため、今後は日本の輸入価格が上昇する可能性がある。

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