東大グループ、再生医療容易な新材料 膝軟骨に適用も

2014/2/21付
保存
共有
印刷
その他

東京大学の酒井崇匡助教らの研究グループは、細胞を移植する際の土台になり得る新たな医療材料を開発した。ゼリー状の素材「ハイドロゲル」を工夫し、水の中でも形崩れしないようにした。強度が必要な膝関節の軟骨や椎間板などに適用できる可能性がある。成果は21日、米科学誌サイエンスに掲載される。

研究チームが適用を想定するのは、膝関節の軟骨が加齢とともにすり減って痛む変形性関節症など。軟骨は自然再生しないため、体外で培養した軟骨細胞を移植する再生医療に期待が集まる。細胞はそのまま体内に入れても育たず、細胞の土台が必要という。

人体になじみやすいハイドロゲルは土台として有望だったが、水を吸って膨らみもろくなることが欠点。このため研究グループは、ハイドロゲルに温度が高いと縮む高分子材料を混ぜた。水を吸って膨らむ力と温度で縮む力が釣り合い、体温程度であれば水の中でも変形せず、強度も変わらないものができた。

酒井助教は「再生医療で、iPS細胞やSTAP細胞などを体内に移植する際の土台に使えるかもしれない」と話した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]