2018年9月20日(木)

仮想現実、ウエアラブルで覚醒 仰天の生々しさに (三淵啓自)

(1/2ページ)
2014/2/14 7:00
保存
共有
印刷
その他

 米グーグルの「グーグル・グラス」などに代表されるウエアラブル端末が話題になっている。その中で目から情報を提供するヘッドマウントディスプレー(HMD)は、ビジネスでの活用例も出てきた。頭部に装着し情報を視覚内に表示するのだ。完全に視野を覆う没入型と、半透明な小型スクリーンが空中にあるように表示したり、目視している物の上に情報を半透明に重ねてみせたりできる透過型がある。

(1)目から情報提供するウエアラブル端末の新商品が相次いでいる。
(2)仮想空間に入り込めるような感覚を体験できる機器が登場している。
(3)情報が形をもつように物質化されると現実の価値観が変わるだろう。

 HMDは1960年代にアイバン・サザーランド氏によって開発され、米国では仮想現実の実験や軍隊の兵士支援システム用で開発が進んできた。民生用は90年代に入ってからで、日本でもソニーが96年にグラストロンPLM-50を約9万円で発売した。

 2000年代を迎え液晶テレビが普及し始めるとHMDのニーズは下火となった。さらに03年からのデジタル放送でハイビジョン映像が当たり前になるとHMD用の商品開発が難しくなった。だがここ数年は新製品が相次いでいる。家庭の大型テレビと3次元(3D)対応機器との区別が市場を動かし始めているようだ。

 HMDは魅力的なデバイスではあるが、一般的には使うメリットが少なく高価である。普及にはまだ時間がかかりそうだ。そこで注目されるのはテレビを代替するHMDではなく、3D空間を体験できるような仮想現実用のHMDだ。ゲームや新しいコンテンツのプラットフォームとして成長の兆しがみえる。

 12年に話題を集めた米Oculus VRの仮想現実用HMDの試作器「Oculus Rift」は、そのシンプルな構造が特徴だ。特殊な小型表示デバイスは使わず、タブレットなどで量産されているディスプレーとレンズ、それにゴーグルのようなカバーだけ。とても軽く、ソフトウエアで表示を2分割する。ゆがませることで画像の中にいるような錯覚を起こさせる。回転センサーにより頭の動きに合わせて表示画像が動くため、空間感覚を体験できる。

  • 1
  • 2
  • 次へ

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報