2019年6月27日(木)

まず小さな組織で始めよ ビッグデータ活用術
石黒不二代・ネットイヤーグループ社長

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2014/2/8 7:00
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現在のデジタルマーケティングにはまだ数々の非連続性があり、プロセスが完結していない。このためデータのビジネスへの活用が進まない。では、その非連続性とは何か。それは、人の役割がしっかり定義されていないことだ。

1994年にスタンフォード大学経営大学院を修了、シリコンバレーでコンサルティング会社を起業。2000年から現職。

1994年にスタンフォード大学経営大学院を修了、シリコンバレーでコンサルティング会社を起業。2000年から現職。

技術が進歩したおかげで、データ分析ツールは顧客行動や生活者の関心を目に見える形で提供してくれる。しかし、この有用なツールが、すべての意思決定をしてくれるわけではない。

データをビジネスに活用するためには、(1)どんなデータを収集するのかを決定する(2)「計画」「実行」「検証」「改善」を繰り返す「PDCAサイクル」のうち、計画または仮説を立てる、(3)検証の結果を見て改善策を考える――この3つのところで人が必要であり、さらに、(4)全体をまきこむ強い組織が必要なのだ。

このプロセス全体を連続的にまわした事例が、先の参院選でみられた。複数の政党にツールやデータを提供し、様々な提案もしていたデータ解析サービス企業ホットリンクの内山幸樹社長と私たちは、このプロセスを理想的な形に仕上げることで企業にも応用できるのでは、と考えた。

まずデータだが、選挙ではテレビへの露出、ネットニュース、検索数、ソーシャルメディアのデータなどが利用された。過去の選挙結果のデータを分析し、得票数と強い相関関係を示すデータを抽出した。企業でもデータと売り上げや利益との相関関係は分析すればわかるはずだ。

選挙におけるP(計画)の例を見てみよう。得票率予測をすることにより、公認候補の選定や議員別予算配分の最適化ができる。国民の興味分野を把握することにより、マニフェストの調整や言葉遣いが決められる。議員の人気度調査からCMなどの配役選定ができる。ネット世論調査をすれば選挙戦略の立案ができる。ソーシャルメディアの利用者に強い影響力を持つ「インフルエンサー」の調査をすれば、支援者獲得の効率的な順位付けができる。

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