2019年7月19日(金)

フェイスブック超えろ 韓国SNS、特異な進化の系譜

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2014/1/30 7:00
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韓国で自国産のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用する人が増えている。無料電話・チャットアプリ「カカオトーク」を手掛けるカカオの「カカオストーリー」や、「LINE」を傘下に持つネイバーが開発した「BAND(バンド)」が人気を集める。「フェイスブック」などのSNS世界大手を引き離す勢いだ。カカオストーリー、バンド共に利用者数を順調に伸ばしているが、一方で海外での普及はまだこれから。韓国内だけの「ガラパゴスSNS」にとどまるか、あるいはフェイスブックに対抗する「グローバルSNS」に飛躍できるか。

■フェイスブックからの乗り換え組も

カカオストーリーはカカオトークの友人同士なら簡単に友人申請ができる

カカオストーリーはカカオトークの友人同士なら簡単に友人申請ができる

ソウル市江南区に住む洪美淑(ホン・ミソク、仮名、40)さんは夫の転勤に伴う4年間の海外生活を終え、2013年初頭に帰国してからカカオストーリーやバンドを使い始めた。それまではフェイスブックを使っていたが、友人に宛てた文章や写真が知らない第三者に見られる可能性があり、常に負担に感じていたという。洪さんによると、バンドではそうした懸念が無く、カカオストーリーは「フェイスブックより、写真などを削除したり修正したりするのが便利だ」とも話す。今では韓国産のSNSを主に使うようになった。

韓国の民間調査会社ランキードットコムが米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した携帯電話を使う6万人を対象にした調査によると、13年12月のモバイルアプリの利用率はカカオストーリーが4位。フェイスブック(7位)を上回った。ネイバーのバンドは8位だが、同年8月の156位から順位を大きく伸ばしフェイスブックに肉薄している。「ツイッター」に至っては99位と、トップ10にも入っていない。

カカオの李碩祐(イ・ソクウ)共同代表理事

カカオの李碩祐(イ・ソクウ)共同代表理事

カカオストーリーは、カカオトークの利用者が友人とより多くの写真などを共有したいという声を受けて開発された。12年3月に公開された。フェイスブックのようなタイムライン機能があり、「好き」「ステキ」「残念」など5つの感情表現でシンプルにコミュニケーションを図れる。カカオトークのスタンプのキャラクターも利用できる。カカオトークで友人関係になれば、カカオストーリーでも友人申請がしやすい。

現在の利用者数は国内外で5300万人を突破。「ここまで伸びたのはカカオトークの存在が大きい」とカカオの担当者は語る。カカオトークは韓国のスマホユーザーの97%、推定で約3500万人が利用。実に韓国人の7割が利用していることになる。ビジネスやプライベートを問わず、様々な場面で必須のコミュニケーションツールであり、こうした強力な基盤があればこそカカオストーリーは人気になった面がある。李碩祐(イ・ソクウ)共同代表理事は「いずれは海外でも積極的に展開していきたい」と話す。

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