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高島屋社長に木本氏、鈴木社長は会長に 11年ぶり交代

高島屋は23日、木本茂常務(57)が2月1日付で社長に昇格する人事を発表した。11年務めた鈴木弘治社長(68)は代表権のある会長となり、引き続きグループ全体の経営を統括する。木本氏が主力の国内百貨店事業の業務執行に責任を負う経営体制とし、収益力の回復を急ぐ。

「これまで統治と執行責任を1人で担ってきた。今後は2人で責任分担し、経営の透明度を高めスピードを早める」。鈴木氏は同日、都内で開いた記者会見で交代の理由を説明した。

鈴木氏は昨年末、赤字が続く大型店の新宿店(東京・渋谷)の建物と借地権を1050億円で取得することを決断。賃料負担の軽減を通じて、社長就任時からの懸案だった同店の収益改善に道筋を付けた。

木本氏は現在、企画本部の副本部長と構造改革推進室長を務める。人員や経費を管理してコスト低減を進めるのが大きな役割だった。ほかに新宿店長など幅広い経験がある。鈴木氏は木本氏について「これまで実績を上げてきており、潜在的な経営力を評価している」と述べた。

木本氏は「百貨店事業の収益力は同業他社に比べて弱い。商品力を高める必要がある」と分析。「各店にバイヤーを配置して地域の声を拾うほか、商業施設の開発・運営を手掛ける子会社の東神開発(東京・世田谷)と連携し、まちづくりの発想を取り入れた店づくりを強化する」と抱負を話した。

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