2019年1月20日(日)

小麦、3年半ぶり安値 国際価格、豪でも豊作見通し

2014/1/16付
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小麦の国際価格の下落が続いている。指標となるシカゴ市場の先物価格は3年半ぶりの安値を付けた。北半球の主要生産国が軒並み生産を増やし、これから収穫が本格化するオーストラリアでも豊作見通しが強まった。円安や消費増税による国内価格の上昇圧力を和らげる可能性がある。

シカゴ先物(期近)は16日の時間外取引で1ブッシェル5.6ドル台と、2010年7月以来の安値圏で推移した。ロシアなどの干ばつによる減産で12年夏に付けた9ドル台の高値から4割下げた。米国、カナダに次ぐ輸出国の豪州は年明け以降収穫が始まる。昨年は天候不順で不作だったが、「今年は順調で増産になりそうだ」(商社)との見方が強まった。

すでに収穫を終えたカナダは過去最高の豊作だ。旧ソ連圏や欧州連合(EU)も増産となり、米農務省は13年度(13年6月~14年5月)の世界生産量を前年比9%増の7億1266万トンと予測する。4年ぶりに需要を供給が上回る見通しだ。

飼料向けで競合するトウモロコシが米国の豊作を受け、1ブッシェル4ドル台前半まで下げたのも弱材料。昨年までは小麦の方が安くなる場面もあった。内外の飼料会社は小麦の使用比率を増やしていたが、トウモロコシに回帰するとの見方がある。

最大輸出国の米国は秋に種をまいて初夏に収穫する「冬小麦」が生育中。今のところ作物への被害などは報告されていないが、「米国を襲った寒波の影響を見極めたい」(穀物トレーダー)との声もある。

日本では政府から製粉会社への売り渡し価格が4月に改定される。昨年9月~今年2月の買い付け価格が基準になる。為替は円安が進んだが国際価格の下落の影響が上回り前回の改定の基準となった買い付け価格を、今のところ下回っている。ただ次回の売り渡し価格には消費増税分が転嫁されることもあり、値下がりするかどうかは微妙だ。

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