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毒物混入法違反も視野 群馬県警、アクリ社の冷凍食品問題で

マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズの群馬工場で製造した冷凍食品から農薬が検出された問題で、群馬県警が業務妨害より罰則が重い流通食品毒物混入防止法違反罪の適用を視野に捜査を進めていることが8日、捜査関係者への取材で分かった。同法は食品企業が次々に脅迫された「グリコ・森永事件」をきっかけに制定。適用されれば極めて異例だ。

県警は何者かが農薬マラチオンを意図的に混入したとみて捜査。マラチオンは毒劇物取締法などで指定されていないが、冷凍コロッケから高濃度を検出し、子供が一口食べただけで健康被害の恐れがあることから「毒物」に当たる可能性があるとみている。

群馬工場で製造した冷凍食品を食べて下痢や嘔吐(おうと)などの体調不良を自治体に届け出た人は全国で1400人を超えた。県警はアクリ社が消費者から回収した食品を分析。食品摂取との因果関係も調べる。

7日までにマラチオンを検出した7商品9個のうち、濃度はコロッケ1商品が残留農薬基準の150万倍、別のコロッケ1商品の衣が260万倍だった。

アクリ社によると、工場にはピザ、コロッケ、フライ、グラタン、ホットケーキの5種類の製造ラインがある。7商品9個は別々の製造ラインで加工後、同じ包装室でフィルム包装や箱詰めをしていた。工場から埼玉、神奈川両県の3つの倉庫に分散して保管し、スーパーなどに出荷された。

群馬県警は出荷前にマラチオンが混入された可能性があるとみて、工場関係者らから任意で事情聴取するとともに、作業手順や流通経路について調べている。

マルハ社とアクリ社も社内調査委員会を設置。4日と5日に群馬工場の全従業員約300人のうち計53人から勤務状況や仕事内容を聞き取ったが、県警の捜査を優先し、6日から中断している。

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