中国地方4港など、戦略港湾整備に41億円 14年度政府予算案

2013/12/25付
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政府は24日、2014年度予算案を閣議決定した。中国地方が関わる案件では、水島港(岡山県倉敷市)など中国の4港を含むばら積み貨物(バルク)の輸入拠点「国際バルク戦略港湾」の整備関係予算が計上された。このほか大規模地震に備えた本州四国連絡橋(本四備讃線)の耐震補強が新規事業として認められた。

国際バルク戦略港湾には水島港、福山港(広島県福山市)、徳山下松港・宇部港(山口県周南市、宇部市など)を含めた国内の10港が選定されている。

戦略港湾を活用した資源・エネルギーの効率的な海上輸送網の形成に向け、前年度比微増の41億円を計上した。

水島港は穀物、福山港と水島港は連携して鉄鉱石、徳山下松港・宇部港は石炭でハブ(拠点)港湾化を目指している。大型船を受け入れるため水深を掘り下げるしゅんせつ工事や、係留設備の増強など各県が要望する事業の着手に向けて、調査経費などが含まれるかが焦点となる。

鉄道関係では、岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋の耐震補強事業が当初予算として初めて認められた。14年度の国費計上分は33億円。南海トラフなど大規模地震に備え橋脚補強などに充てる。事業計画は20年度までで、老朽化部分から優先して工事し、本州と四国を結ぶ重要ルートを守る。

また地域鉄道の利便性向上の一環として、広島市北部を走るJR可部線の活性化連携計画事業への一部国費拠出が盛り込まれた。現在の終点「可部駅」から西に約1.6キロメートル離れた「新河戸駅」までの電化延伸などが計画に含まれる。西日本旅客鉄道(JR西日本)と広島市は15年春の開業を目指している。

農林水産関連の公共事業では新規で小阪部川(岡山県)の灌漑(かんがい)排水事業に2億5千万円、児島湾(岡山県)沿岸の農地防災関係の調査費に9千万円を計上。斐伊川(島根県)の灌漑排水対策、南周防地区(山口県)の農地再編整備事業などが継続案件として盛り込まれた。

中国5県の知事のうち、岡山県の伊原木隆太知事は「13年度補正から切れ目のない予算編成は県内企業にとっても明るい材料。民間投資の促進や中小企業対策にスピード感を持って取り組み、景気回復の足取りを一層確かなものとしてもらいたい」とコメントした。

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