2019年9月17日(火)

ソーシャルコマースの威力 伊勢丹・トヨタで始動

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2013/12/18 7:00
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ファンシーの最大の強みは、世界中にいる購買意欲の高いユーザーだ。10月からは伊勢丹が出店し、雑貨など約70点の販売を海外向けに始めた。開始早々、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビなど中東諸国から、150ドルのバスローブや50ドルの今治タオルの注文が入ったという。

国内の有力企業、販促に活用

三越伊勢丹ホールディングスグループWEB事業部の田沼和俊部長は、「ファンシーには海外の富裕層の利用者が多く、『ISETAN』のブランド力強化にもつながる」と話す。来年2月には、米ニューヨークで開く期間限定ショップで取り扱う商品をファンシーで販売。実店舗との連携も図る。

こうしたファンシーの独自性に着目するのは、小売業やメーカーだけではない。英語教育サービスのヒトメディア(東京・港)は、ファンシーを運営する米Thing Daemon, Inc.に今秋出資した。ヒトメディアの森田正康社長はファンシーについて「日本の伝統工芸品を海外に売り込む良いプラットフォーム」と評価する。

米百貨店のノードストロームは、ピンタレストで人気の商品にタグを付けて陳列した

米百貨店のノードストロームは、ピンタレストで人気の商品にタグを付けて陳列した

11月中旬に日本でのサービスを開始した写真投稿SNS大手の米ピンタレストには楽天が出資している。世界に5300万人のユーザーを抱えているとされ、すでにトヨタ自動車やホンダといった日本企業が海外向けのプロモーションに利用。ファーストリテイリングや資生堂も商品紹介に活用している。

ピンタレストは商品を販売する機能を持たない。ただ、外部企業の調査ではSNS上の画像から提供元のサイトにアクセスする割合は、フェイスブックに次いで多いという結果もあることから、ピンタレストから自社通販サイトへの流入効果を期待する企業は多い。米国ではユーザーの好みに合わせた企業提供の商品写真を表示する広告を試験的に導入している。

海外では、ネットから店舗へ送客するO2O(オンライン・ツー・オフライン)にピンタレストを活用する企業もある。米百貨店大手のノードストロームは、ピンタレスト上で人気の高い靴やバッグを集めたコーナーを実店舗で展開。商品に「P」マークを描いたタグを付けて目立たせている。

伊藤忠商事と同社子会社が合計800万ドルを出資するECサイト「FAB」もソーシャルで成長してきたECサイトの1つだ。フェイスブックなどのSNSで共有された画像を見てサイトを訪れる利用者が多い。現在、伊藤忠商事と日本展開への協議を進めているという。

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