2019年1月20日(日)

クラウド時代の技術者、一流になる条件とは
栄藤稔・NTTドコモ執行役員

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2013/11/30 7:00
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「クラウド」という言葉の流行の裏で、以上の開発スタイルを実践できる道具と、その使い方を共有する開発コミュニティーができてしまった。

この開発スタイルは、数あるITサービス開発の流儀の一つにすぎない。文明開化のIT革命後も丁寧に書いた手紙には情緒があり、依然として通信手段として重要である。しかし「電信は電信の使い方をするのが一番」の話を続けたい。

多くの企業で難しいのは、ここで紹介した開発スタイルの実践だ。開発チームのリーダーにはサービス実現に執着する情熱が必須だ。経営幹部はそのリーダーの提案・実行力に「賭ける」というこれまで経験したことがないリスクをとらなければならない。

パートナー企業をメンバーとして迎えるという発想の転換も重要。メンバーは共同責任を負って自らサービス開発・運用するように意識を変えなければならない。突き詰めると社員の暗黙の行動規範、すなわち企業文化そのものが変わらなければならない。

新しい技術を使いこなすには新しい文化が必要だ。ここで冒頭の一節を振り返ろう。技術者は保守的になりやすい。誰だってこれまでの自分の専門技術と働き方を維持したい。しかし、一流になりたいなら使う技術を変え、自身の働き方を変革しなければならない。あなたは電線に手紙をつるすような中途半端な技術者になっていないだろうか?

[日経産業新聞2013年11月29日付]

 この連載は変革期を迎えたデジタル社会の今を知るためのキーパーソンによる寄稿です。ツイッター日本法人代表の近藤正晃ジェームス氏、ネットイヤーグループ社長の石黒不二代氏、KDDI研究所会長の安田豊氏、LINE社長の森川亮氏、ライフネット生命社長の岩瀬大輔氏、NTTドコモ執行役員の栄藤稔氏らが持ち回りで執筆しています。(週1回程度で随時掲載)

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