特売情報×レシピ クックパッドがスマホで誘客

2013/12/1 7:00
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 レシピ検索サイト運営のクックパッドがスーパーなどの特売情報の配信に力を入れている。郵便番号などを入力すると近隣店舗の特売商品がわかり、その商品を使ったレシピも表示する。2月に店がリアルタイムで情報を流せるようにしたほか、7月からは提携する家計簿アプリ「Zaim(ザイム)」に特売情報を提供する。消費者の利便性向上だけでなく、スーパーなどでは来店頻度を高めるツールとして期待が高まっている。

スーパーが特売品をコメントとともに発信できる

スーパーが特売品をコメントとともに発信できる

11月26日、東京都港区のクックパッド本社近くで特売情報を調べると「マルエツプチ白金台プラチナ通り店」などが表示された。同店では「ヤマキ 割烹白だし」(400ミリリットル、278円)など10品が並び、いくつかにはレシピがひもづいている。例えば白だしにはカボチャの煮物がおすすめのレシピとして紹介してあり、レシピをクリックすると作り方が見られる。

スーパーがリアルタイムで特売情報を無料配信できるサービスは、掲示板方式の投稿コーナーを店ごとに用意している。スーパーは価格や文章、写真を投稿する。一般に特売チラシの配布は週2回程度。だがサイト上ならチラシに載っていない商品も発信できる。旬の魚が入荷した際や、できたての総菜を並べる時にも活用できる。

スーパーに限らず、商店街などの青果店や鮮魚店などの個人商店も利用できる。個人商店はコストがかかるチラシの作製は難しいが、このサービスを使えば無料で近隣住民におすすめを推せるようになる。クックパッド買物情報事業部の沖本裕一郎部長は「小規模店舗でも人を引き付ける商品を扱っている店は多い」と話す。

特売情報の登録者は100万人に達した。スーパーでは、ユニーのスーパー「アピタ」「ピアゴ」で11月下旬から全220店の特売情報の配信を開始。

ダイエー子会社で小型ディスカウントストア(DS)を運営するビッグ・エー(東京・板橋)も今秋から全180店で始めた。リアルタイムで特売情報を見られる店は続々と増えている。

特売情報をほかのサービスに活用する動きも進む。Zaimのトップ画面には、クックパッドが提供する近くのスーパーの特売情報が表示される。Zaimは買い物を入力したり、レシートをスマートフォンなどのカメラで自動的に読み込んで家計を管理するアプリ。日常で多く使う店舗を自動的に抽出して表示してくれるのが特徴だ。Zaimの閑歳孝子社長は「特売情報と家計簿は親和性が高く、評判は良い」と話す。現在は1店舗しか表示されないが、今後は増やすことも検討するという。

クックパッドの利用者の6割は20~30代の女性。「家事と子育てや仕事に追われる女性が使いやすい仕組みにしていきたい」(沖本部長)という。

(名古屋和希)

[日経MJ2013年11月29日付]

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