タブレット舞台に激戦、携帯3社 激安料金を競う

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2013/11/21 7:00
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携帯電話大手各社がタブレット(多機能携帯端末)市場の開拓を本格的に進めている。スマートフォン(スマホ)に比べればまだ普及率が低いうえ、契約者増に結びつく携帯回線付きモデルの利用も進んでいない。スマホに次ぐ市場として、料金面や活用面で各社が戦略を練っている。

■料金を下げるなど回線付きモデルへの誘導策続々

KDDIの石川雄三取締役(左)は、iPadエアの回線付きモデルの良さを発売イベントでアピールした

KDDIの石川雄三取締役(左)は、iPadエアの回線付きモデルの良さを発売イベントでアピールした

「障壁は取り除けた」。KDDI(au)の田中孝司社長はタブレット市場の開拓に自信をみせる。料金面でのハードルを他社に先行して下げたとの自負がある。携帯回線付きモデルの購入を促す策として、データ通信料金の割引策と、回線無しのWi-Fi(無線LAN)モデルからの買い替え促進策を相次いで導入した。

通信料の対策は9月に始めた「データシェアプラン」だ。スマホとタブレットを同じ人が契約する場合に、合計の通信量を抑えることでデータ通信料を月額1050円と従来の約5分の1にしたものだ。スマホの7ギガ(ギガは10億)バイトと、タブレットの2ギガバイトで通信できる量は合計9ギガバイトとなる。正式なスタートは来春からだが、すでにスマホとタブレットのそれぞれで7ギガバイト使えるようにし、キャンペーンとして先取りしている。

スマホとタブレットを別々に持てばデータ通信料は合計1万円強となるが、データシェアプランだと6500円程度で済む。購入しやすさを優先したプランのターゲットは携帯回線を使ってそれほどデータ通信しない層。独自調査の結果、通信料が毎月1000円程度ならばスマホと回線付きタブレットを両方使っても良いという消費者の意向が多いことが分かったためだ。

さらに回線付きモデルの「便利さを実感してほしい」(田中社長)と、米アップル製タブレット「iPad(アイパッド)」の新機種発売に合わせ、11月1日から最大1万8000円でiPadの旧機種をWi-Fiモデル含めて下取りするサービスも始めた。Wi-Fiモデルのタブレットを使っている人ほど、電話回線付きモデルの便利さが分かるはずとにらんだ策だ。

「タブレットの普及元年にする」と意気込むKDDIの田中孝司社長

「タブレットの普及元年にする」と意気込むKDDIの田中孝司社長

Wi-Fiタブレットの利用者は光回線など固定回線を使う家庭内は無線LANを使い、屋外ではスマホを経由して携帯電話網に接続する「テザリング」機能を使うケースが多い。しかしテザリングは操作の手間がかかるうえ、スマホのバッテリー消費も気になる。

そもそも料金を下げてでも顧客獲得をすすめる背景は、タブレットが未開の市場だからだ。総務省によると、国内のインターネット利用率はタブレットが12.3%で、スマホが38.2%。米国はそれぞれ29.7%と47.6%に達し、国内でも本格的なタブレット普及が見込めると判断したからだ。調査会社のMM総研(東京・港)によると2013年度の国内のタブレット端末出荷台数は前年度比33.8%増の760万台となり、16年度には1020万台まで増える見込みだ。

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