2019年8月26日(月)

利根川氏、日本版NIHを批判 「基礎研究には自殺行為」

2013/11/19付
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「日本の基礎研究にとって自殺行為だと強く思う」。ノーベル賞受賞学者の利根川進・理化学研究所脳科学総合研究センター長が、米国立衛生研究所(NIH)を手本に政府が設立を目指す「日本版NIH」を痛烈に批判している。

日本版NIHは医学研究の司令塔で、文部科学省や厚生労働省、経済産業省の関連予算を一元化し新薬や治療法の開発加速を狙う。基礎研究そのものよりも、病気の予防・治療などの臨床応用に成果を生かす「トランスレーショナル・リサーチ」を重視する。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授を兼ね、NIHの研究費も使ってきた利根川センター長は「日本ではNIHが誤解されている」と指摘。米国では「研究助成の大部分は基礎研究にあてられ、(成果を)応用に使おうとは思っていない研究者がほとんど」と説明した。

「研究で自然界の不思議について知りたい。病気が治ればうれしいが必ずしもそれが目的ではない」と強調。日本版NIHで基礎研究予算が減らないか心配だという。

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