スイスのバリーカレボー、群馬・高崎に業務用チョコの新工場
業務用チョコレート世界最大手のバリーカレボー(スイス)は群馬県高崎市でチョコレート原液の工場を稼働させた。工場が隣接する森永製菓のほか、国内の製菓各社や食品メーカーなどに供給する。今後3年以内に製造能力を3割増やし、現在1割程度の国内シェアを引き上げる。
これまで兵庫県尼崎市に保有していた工場を移転、能力を増強した。土地と建屋は森永製菓から賃借した。バリーカレボーの新工場の敷地面積は約1万7000平方メートル。投資額は約20億8100万円で、チョコレート原液などの生産能力は年間2万2000トン。
バリーカレボーは森永製菓とチョコレート原液の供給で業務提携しており、新工場の生産するチョコレートの過半は森永製菓に供給する計画。今後は森永製菓以外の製菓会社や食品メーカーにも拡販し、3年で生産能力を2万9000トンに増やす。
14日に高崎市内で記者会見したバリーカレボーのユルゲン・シュタインマン最高経営責任者(CEO)は「日本はアジア最大のチョコレート消費国で、大きなチャンスがある」と強調。日本法人のバリーカレボージャパン(高崎市)の中野文孝社長は「関東に工場を持つことでお客様との距離が縮まった」と話し、新規顧客の開拓に意欲を見せた。
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