2019年3月24日(日)

メガソーラー、長野県内で反発相次ぐ 上田市や伊那市

2013/11/12付
保存
共有
印刷
その他

大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置が全国で広がる中、県内では森林伐採による景観の変化や水害への懸念から設置に反対する動きが出ている。上田市では自治会が市や県に設置見送りを求める署名を提出。伊那市でも反対運動で計画が修正された。太陽光発電は風力や水力より規制が緩く、県も普及を後押しするが、今後は住環境への配慮を求められそうだ。

今月7日、上田市ではメガソーラーの建設が予定されている地域の周辺自治会の役員らが市役所を訪れ、母袋創一市長に1640人の署名を手渡した。設置反対を県に申し入れるよう求める内容だったが、母袋氏は「不安は理解したが、一方の意見だけで判断できない」と述べるにとどめた。

上田市の生田地域で計画されているメガソーラーは最大出力1万500キロワットと県内最大規模を誇る。20ヘクタールに及ぶ広大な予定地は森林になっており、設置が許可されれば伐採される予定だ。県と事前協議を進めている事業者の東日本土地開発(東京・千代田)は「固定資産税など地元自治体にも恩恵がある」(星野良幸専務)などと地元説得へ説明会を開く考え。県側も「土砂止めなど安全上必要な要件が整えば、法律にのっとり申請があれば許可する」(県森林づくり推進課)としている。

だが、自治会側は計画が正式に県に申請された場合「過去に崩落したこともある危険な場所」(飯沼自治会)である点を指摘し、洪水や土石流の発生懸念も訴えて断固反対を唱える構えだ。

伊那市でも細ケ谷地区で計画されたメガソーラーを巡り地域住民の反対運動が起きた。パネルの設置予定地に住宅が隣接する市民や、景観の良さを理由に同地に移住してきた人らが不安や懸念を募らせたためだ。設置を計画する片桐建設(伊那市)は一部敷地でパネルの設置をやめるなどの修正案を説明会で提示。計画の修正を余儀なくされた。

地元の反発事例が伝えられるにつれ、企業側も計画が難航するのを防ぐため今まで以上に地元への根回しが必要となりそうだ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報