2月のロシア落下隕石、最大で時速6.8万キロ 音速の56倍

2013/11/7付
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 今年2月ロシア南部チェリャビンスク周辺に落下した隕石(いんせき)が、最大で秒速19.1キロ(時速6万8760キロ)という超高速に達していたなどとする詳細な分析結果を、3つの国際研究チームが7日付の米科学誌サイエンスや英科学誌ネイチャーにそれぞれ発表した。速さは音速(秒速340メートル)の56倍に当たる。

 日本の探査機はやぶさが地球に試料を持ち帰った小惑星「イトカワ」と化学組成が同じことも分かり、火星と木星の間の軌道を回る小惑星が起源とみられるという。

 3チームはそれぞれ米国、カナダ、チェコが率い、東京大や早稲田大、東北大も参加。撮影された多数の映像や落下で発生した低周音波などを詳しく調べた。

 隕石は直径19.8メートル、重さ1万3千トン。水平線から18.3度という低い角度で大気圏に突入し、最大で秒速19.1キロの猛スピードに達した。

 ロシア上空97キロで最初に捉えられた隕石は西に進み、高度21キロまでに3回、大きな爆発的崩壊を起こし、少なくとも20個の破片に分裂した。この際放出したエネルギーが衝撃波を大きくしたとみられる。エネルギーの総量はTNT火薬で500キロトン前後、広島型原爆の30倍と見積もった。高さ30キロの場所で最も輝き、直下では太陽の最大30倍の明るさだった。

 落下方向の先にあるチェバルクリ湖で、重さ570キロの破片が見つかったほか、170カ所以上で破片が回収された。構造や元素組成から、イトカワと同じ一般的なコンドライトと判明した。

 チェコのチームは、大気圏に突入する前の隕石の軌道が、火星と木星の間の小惑星86039(直径2.2キロ)の軌道と極めて似ているとして、「この小惑星から分離した破片ではないか」と推測している。〔共同〕

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