2019年2月24日(日)

指揮者・小林研一郎氏、静かな炎が原点に 秋の叙勲 喜びの声

2013/11/3付
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秋の叙勲の受章者が3日付で決まった。受章した指揮者の小林研一郎氏に喜びの声を聞いた。

ハンガリーのブダペスト国際指揮者コンクールで優勝してから来年で40年。「よくこれまで指揮者として生きてこられたと思うと感慨深い」とほほ笑む。

情熱的な指揮ぶりから「炎のコバケン」と呼ばれるが、音楽作りの原点は「湖のような静けさ」と「心の中で静かに燃えている炎」にある。「デリケート極まりない境地に至ったからこそ対極の瞬間がある」

不滅の名作を限りなくたくさん演奏することが今も変わらぬ信条。だが50代でベートーベンの交響曲全集を録音した時は「こんな音楽しか生み出せないのかと冷や汗が出て」お蔵入りに。理想との乖離(かいり)に苦しみ「60歳で指揮者をやめる」とまで思い詰めた。試行錯誤の末「あきらめが希望に変わった」。

近年はプロ・アマ、知的障害者混合の「コバケンとその仲間たちオーケストラ」を率いて、生まれ故郷の福島や各地で演奏会を開いている。「これからもこの活動を続け、特に被災地を回りたい」

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