ヤフー無料化、出店急増 安全性でも頂上めざせ (村山らむね)

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2013/11/1 7:00
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ヤフーショッピングの無料化が波紋を呼んでいる。さかのぼれば1997年5月、大手カード会社などが月額数十万円で仮想モールを実験的に運営していた当時、楽天市場が月額5万円という低額な出店料を打ち出したことをほうふつとさせる衝撃だ。

《ポイント》
(1)ヤフーショッピングへの出店無料化の反響が高まっている。
(2)ECサイトでは日本一の出店規模を誇るモールになる可能性がある。
(3)無料化に劣らない、消費者が安心して使えるモールの実現を願う。

出店料無料化を発表するヤフーの孫会長

出店料無料化を発表するヤフーの孫会長

現在、各ショップは自社ドメイン、楽天、アマゾン、ヤフーと複数の店舗を運営しているところが多い。正直「そろそろヤフーはやめようかな」と思っていたショップも多いのではないだろうか。そこにいきなりの無料化である。当然「無料なら続けよう」となり、今までインターネット展開を見合わせていた大手や規模の小さいショップにも「この機会に」と思わせているのが現状だろう。

反響は大きく、発表後1日で出店希望者が1万件に達した。個人出店希望も1万6千件あったそうで、数の上では日本一の出店規模となる可能性がある。無料出店はSTORES.jpやBASEで実現しているが、ヤフーは月額の出店料に加え、売上高に応じて支払うロイヤルティーも無料だ。

何よりも楽天やアマゾンでは許されていない「自社サイトへの直リンク」と「メールアドレスの自社保有」ができるのは大きな利点だ。消費者は「ヤフー支店」を通じて自社サイトで購入してもいいし、一度はヤフー支店で購入してもよい。そんな消費者とのつながりを各社独自の顧客情報管理(CRM)の中に組み込むことも不可能ではない。新規顧客取り込みのための巨大な看板として割りきって出店するのもありだろう。

スマートフォン(スマホ)対応の活用もできる。出店すればスマホに最適化した商品ページを持つことになる。自社サイトをスマホ対応させるのは費用面で小規模商店や個人には負担が大きいが、ヤフー出店で代替される。スマホがオンラインショッピングのメーンツールになる今後は消費者との距離も縮まる。

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