2019年9月19日(木)

年金機構、2万2000時間を無駄に 外部委託分を職員処理

2013/10/28付
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日本年金機構が昨年度、外部委託した被保険者の名前や住所の入力業務のうち、約356万件をすべて機構職員が処理していたことが27日、会計検査院の調べで分かった。作業時間にすると約2万2千時間、1日8時間勤務の職員2750日分の仕事が削減可能だったことになる。

検査院は、職員が仕事の流れでそのまま処理していたと指摘。業務効率化やコスト削減の意識が不十分だとして、近く機構に改善を求める。機構は「現時点ではコメントできない」としている。

機構には書類の審査や入力をする事務センターが各都道府県に1カ所ある。保険料徴収など対人業務を担う年金事務所は全国に312カ所ある。いずれも効率化を目的に民間へ業務の一部を委託している。

関係者によると、検査院は27事務センターとその管内にある218年金事務所の昨年度の業務状況を調べた。

調査の結果、23事務センターでは外部委託した入力業務のうち約515万件で職員が半分以上を処理していた。このうち約356万件はすべて職員が入力していた。事務センター職員が書類審査中に入力まで済ませていたり、年金事務所職員が書類提出を受けた段階で処理したりしていた。

効率の点から調べたため、検査院は具体的に金額を指摘しなかった。機構側は、委託業者の習熟度に不安を感じた職員が処理したなどと検査院に説明している。

調査では、16事務センターと66年金事務所で同じ書類の点検をしていたことも判明。事務センターに業務を集約した際、移行期間中は年金事務所でも点検できるとしたマニュアルを3年以上見直していなかったことが原因だった。

ほかに、外部委託した通知書発送準備など約430万件も、仕様書に作業手順が載っていなかったため職員が処理していた。〔共同〕

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