2019年9月18日(水)

衣料品店に来て!着て! 来店者にポイントを自動付与

2013/10/27 7:00
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 若者向け衣料店「ヴァンキッシュ」などを展開するせーの(東京・目黒)が来店するだけで自動的にポイントがたまる会員サービスを立ち上げた。ポイントは直営の店舗と電子商取引(EC)サイトの両方で利用できる。衣料品でもECを利用する人が増えるなか、店舗の存在感を高めて消費者に商品の魅力をアピールし、ECと実店舗を利用する優良顧客の囲い込みにつなげる。

30円分に相当する30ポイントを自動的に付与する

30円分に相当する30ポイントを自動的に付与する

全国展開する「ヴァンキッシュ」など直営21店では9月から、店頭でスマートフォン(スマホ)画面を見てほほ笑む顧客が目立つようになった。スマホ画面に表示されるのは「来店ポイント+30」のお知らせだ。1日1回のみ店内に入るだけで30円分を割引できる30ポイントが自動付与され、スマホ画面を触るとポイント取得が完了する。

一般的なポイントサービスは来店時にポイントカードを提示したり、スマホアプリを自分で起動したりしてポイントを取得する手間がかかる。このサービスは専用アプリをダウンロードしたスマホが店内のセンサーを検知し、来店ポイントを自動的に付与する仕組み。スマホ向けサービスを手掛けるインサイト・プラス(東京・港)の技術を採用することで、来店客がアプリを起動・操作しなくてもポイントを取得できるようにした。

9月下旬からアプリを本格的に配信し、約1カ月でダウンロード数は2000件に達した。「派手な宣伝をしなかった割には滑り出しは上々」(せーの)で、すでにアプリをダウンロードした会員の約3割が実店舗に足を運んでポイントを取得しているという。

「顧客へ実店舗の付加価値を高めていきたい」。同社の井谷大也取締役はポイントの自動付与サービスの狙いをこう語る。せーのはECサイトも運営しており、ECサイトと実店舗で利用できるポイントサービスを展開してきた。

会員数5万人のうち、大半をECサイトの利用客が占める。来店するだけのポイント付与サービスで、会員の来店動機を高めて、店舗での接客レベルの高さなどを知ってもらう考えだ。

アプリを活用して接客サービスの向上も図る。来店時にポイント付与を通知するスマホ画面上に、顧客の購買履歴に応じたお薦め商品を掲載することも計画している。お薦めを見た顧客に対して、店舗スタッフが接客することで「店舗への愛着を持ってもらうきっかけにしていく」(井谷氏)。

店舗側でもポイントの付与を受けた顧客の購買履歴などを把握できるため、将来はポイント会員の嗜好に応じた接客につなげることも視野に入れる。顧客の嗜好などを把握した接客でリピート客を増やす狙いだ。ポイント付与で来店動機を高めながら、常連客を離さない接客レベルの向上で競争力を磨く。

(遠藤邦生)

[日経MJ2013年10月25日付]

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