2019年1月23日(水)

幼い頃から生き物身近に 「リケジョ」立役者 小沼瞳さんに聞く

2013/10/27 7:02
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現在、茨城大学理学部に通う小沼瞳さん(21)。実はリケジョという言葉を一躍世間に広めるきっかけとなった人物だ。高校生の頃に所属していた数理科学同好会での発見が米国の専門誌に掲載され、「女子高生リケジョの快挙」として大きく取り上げられた。幼い頃から生き物が身近で、自然と理系を選んだという小沼さんに、等身大のリケジョの姿を聞いてみた。

――リケジョの道を選択したきっかけは何ですか。

茨城大学の小沼瞳さん(21)は、高校時代の「BZ反応」に関する発見が米専門誌に取り上げられ、「リケジョ」が注目を集めるきっかけを作った。

茨城大学の小沼瞳さん(21)は、高校時代の「BZ反応」に関する発見が米専門誌に取り上げられ、「リケジョ」が注目を集めるきっかけを作った。

「意識したつもりはなかった。むしろ数学が苦手で高校の担任の先生に心配されていたくらい。だが祖父母の家が農家で、小さい頃から近くの川でメダカと遊んだり、コメやサツマイモの収穫を手伝ったりするうちに動物や植物が大好きになった。もっと生き物について知りたいと思って今の進路を選択した」

――高校時代には医療などでも応用される「BZ反応」の実験で、変化が終わった試薬の反応が復活することを発見し表彰されました。

「入学して最初の部活動見学で溶液の色が赤、青、赤、と交互に変化するのを見て感動し、同好会に興味を持った。入会を迷っていた時に顧問の先生に相談したら『化学の視点から生物を見てみるのも面白いよ』とアドバイスをもらい、入会を決めた。BZ反応はペースメーカーを作る時や、代謝を調べる時などさまざまなところで基礎研究として使われている。自分の好きな生き物の勉強にもつながると思った」

「女の子3人で、授業が終わると毎日実験室に通った。触媒や溶液の条件を少しずつ変えながら反応を見た。1回の実験にかかる時間は48時間。テスト前などには辛い時や面倒だなと思う時もあったが、授業や友達の話を3人で話しながら楽しく続けられた」

――自分が「リケジョ」だと実感するのはどんな時ですか。

「大学のサークルの女の子たちと世間話をしている時に、自分は実験が好きなので、ショウジョウバエの解剖の話などを話す。でも大抵の場合『気持ち悪い』と言われてしまう」

――リケジョが増えるため何が必要ですか。

「興味があって学びたいと思えるものがあるかどうかが大切だと思う。自分も生物など理学系の勉強は楽しくできるが、数学や物理は今でもあまり得意ではない。だが数学コースなどを選択している友人を見ていると、数式に親しみを持って、問題を解くのが楽しいと言っている。自分は小さい頃からの環境などで、自然と理系の道を選択した」

――将来はどんな進路を希望しますか。

「地元の茨城県が大好きなので、公務員など地域の環境に貢献できる仕事がしたい。例えばダムや湖では、工業廃水で生き物が住めなくなることもあるが植物プランクトンが豊富に居すぎても同じことが起きる。こうした調査に関わって、育ってきた地元の環境がより人々や生き物にとって住みやすいように変えていきたい」

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