2019年1月19日(土)

カナサシ重工、村上秀造船の傘下で再建へ

2013/10/19付
保存
共有
印刷
その他

会社更生手続き中の造船会社、カナサシ重工(静岡市)が中堅造船の村上秀造船(愛媛県今治市)の傘下で再建を進める見通しとなった。カナサシ重工は今月下旬に会社更生計画の変更案を静岡地裁に提出。変更された更生計画の確定後、100%子会社となる。村上秀造船から総額3億円の資金支援を受け、修繕業務の受注拡大を目指す。

村上秀造船の村上啓二社長は18日、静岡市内で記者会見し「カナサシ重工の設備や作業員の熟練度に問題はなく、修繕業務で相乗効果も見込める。再建は可能」と強調した。カナサシ重工の約80人の従業員を引き継ぐかどうかは「今後の検討事項」とした。

カナサシ重工は2009年、会社更生法の適用を静岡地裁に申請。負債総額は201億円だった。現時点の更生担保権と一般更生債権の残高は計約23億6000万円。同社は改めて債権者に債権カットを要請し、静岡地裁に提出する更生計画の変更案が確定後、一括弁済する方針。

3億円には運転資金や弁済資金も含まれている。カナサシ重工は会社更生法を申請後、主に修繕業務を手掛けてきたが、資金不足で大規模な修繕を受注できない状況だったという。

運転資金の支援を受けることで、これまで見送らざるを得なかった大規模な修繕を取り込む考えだ。

村上社長は記者会見で、カナサシ重工の高コスト体質を指摘。早期に管理部門の人員を派遣し、コスト低減に取り組む考えを示した。

カナサシ重工はファンドを含めて、スポンサー企業を探してきた。最終的には先行きに売却などの不安が残るファンドよりも、同業種の企業から支援を受けるほうが適当と判断し、7月ごろに村上秀造船に支援を打診した。

村上秀造船はコンテナ船の造船や修繕を手掛ける中堅の造船会社。2012年11月期の売上高は約110億円。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報