2019年1月23日(水)

今治の宮崎タオル、火災時用のぬれタオル開発

2013/10/16付
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タオルメーカーの宮崎タオル(愛媛県今治市)は、建物の中で火災に遭遇したときの避難時に使う「ぬれタオル」を開発した。1枚ずつパック詰めにし、開けるとすぐに使える。12月に新会社を設立し、ホテルや病院などへの販売を目指す。宮崎タオルはタオルマフラーなどを雑貨を扱う小売店に供給しているが、新会社はぬれタオルを皮切りに、成長が期待できる防災関連市場を開拓する。

火災時の避難では、有毒ガスをできるだけ吸い込まないように、水にぬらしたタオルを口や鼻にあてて移動すると良いとされる。しかし、実際に火災に遭遇するとパニックになって冷静な行動がとれない人もいる。火のまわり方によっては、洗面所などにたどり着けないケースも想定される。

そこで、同社は愛媛県の研究機関、県産業技術研究所繊維産業技術センター(今治市)の協力を得て、パックを開ければすぐに使えるぬれタオルを開発、商品化した。パックの切り込み口は10カ所あり、開けやすくしている。

ぬれタオルの大きさは縦21センチ・横17センチ。筒状でタオルの内側に手を入れて持つ。外側を持つと熱風で手がやけどしたり、熱くて落としてしまったりすることがあるため、手を内側に入れる筒状の構造にした。

縫製後のタオルをパックに入れて、精製水を100グラム入れる。パックに封をして、最後にレトルト食品のように加熱処理する。セ氏120度の温度で12分間、加熱処理することで滅菌され、3年間の耐用年数を確保した。

価格は1パック当たり500円程度を想定している。ホテルや病院、自治体などに売り込んでいいくほか、同社がタオルマフラーなどで取引している卸会社を通じて小売店でも販売していく。年50万個の販売が目標だ。

宮崎タオルは1896年創業の老舗タオル会社で、今治タオルの生地でマフラーやショールなどを企画・販売している。2013年11月期の売上高は約1億5000万円を見込む。

ぬれタオルは従来品と商品分野が異なるため、同社は新会社を設立する。社名は「いまばりレスキュータオル」(今治市)で資本金は1000万円。宮崎タオルの宮崎陽平専務が、新会社の社長に就く。初年度の14年11月期は1億円の売上高を目指す。

新会社では第2弾商品として、大規模災害時に断水し、シャワーが使えない時に使う「災害時シャワータオル」の検討を始めている。ぬれタオルと同じパック詰めにする計画だという。

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