2019年9月17日(火)

ネット通販 最短3時間以内で配達 ヨドバシ、深夜早朝も

2013/9/29 7:00
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ヨドバシカメラがインターネット通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」で配送サービスを磨いている。7月から個別配送や時間外の配送を有料で請け負う「お客様チャーター便」を開始。専用の配送トラックを使い、深夜や早朝の配達に加え、最短3時間以内で顧客に届けるなど、利用者の要望に細かく応じている。ネット通販のインフラである配送体制の拡充で、24時間どこからでも使えるネット通販を支えると同時に、店頭での購入も促すのが狙いだ。

ヨドバシカメラはネット通販で配送サービスの充実を強調している

ヨドバシカメラはネット通販で配送サービスの充実を強調している

お客様チャーター便の対応地域は東京都内などの一部で、利用料は6980円から。配送料は高めだが、IT(情報技術)機器の購入を中心に、多い時には1日当たり5件程度の利用がある。「特にパソコンの部品やネットワーク機器など、深夜や早朝でも必要な商品の需要がある」(藤沢和則副社長)といい、ビジネス用途での利用が多いようだ。

8月からはネットで注文した商品を、ヨドバシの店舗で受け取れるサービスも始めた。指定した店舗か近隣の店舗、または物流センターに在庫があれば、最速で当日手に入る。平日は不在がちで日中に荷物を受け取れないビジネスパーソンが、ネットで注文した商品を仕事の合間に店舗で受け取るといった利用を想定している。プレゼント用の商品を自宅以外で受け取りたいといった需要もあるという。サービスの認知度が高まったこともあり、9月の利用者は開始当初の6割増と好調だ。

利用者に店舗に足を運んでもらう機会を少しでも増やすことで、ついで買いや高付加価値商品の購入を誘う効果も出ている。例えば「ネットでは低価格な家電製品を注文したものの、店頭で改めて説明を聞いてから高性能な商品に変更するお客が多い」(同社)。ネットでデジタルカメラを注文して、店頭で受け取る際にアクセサリーや周辺機器を購入する客もいる。チャーター便も店舗での受け取りも、店舗並みかそれ以上の利便性を提供できる点で、消費者にヨドバシを選んでもらう動機づけにもなっているようだ。

ネット通販の配送サービスを支えるカギになるのが、物流インフラ。ヨドバシは三重県桑名市に約80億円をかけて物流センターを新設し、2015年にも稼働させる。当日配送や店舗での受け取りなど、利便性が高いサービスを東海地方にも広げる。

ヨドバシは今後、取扱品目の拡充も進める。2月に本格的に始めた書籍販売に続いて、医薬品や靴、バッグなども取り扱う計画。「『総合通販サイト』と呼ばれるように品ぞろえを充実させる」(藤沢副社長)ことで利便性を高め、アマゾンジャパン(東京・目黒)などに対抗する考えだ。

(滝本大輔)

[日経MJ2013年9月27日付]

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